クリニック開業、まず何から始める? 医業経営コンサルタントが考える“準備”と“想い”の整え方
- 開業準備
しかし、実際に開業の準備を始めると、思っていた以上に多くの壁に直面することになります。
場所の選定から内装設計、スタッフ採用、行政対応、広告戦略まで——診療とはまったく異なる視点と判断が求められる世界が広がっているのです。
このコラムでは、私たち医業経営コンサルタントの視点から、開業準備において直面する課題と、その乗り越え方、そして何よりも大切にしていただきたい「想い」について、実例を交えながらご紹介いたします。
01. 開業準備で最初に直面する壁
新規開業をご検討される先生方がまず直面されるのは、「決めなければならないことの多さ」です。
どこに開業するかという立地の選定はもちろんのこと、設計や内装の方向性、医療機器の選定、資金調達の手段、スタッフの人数と役割、さらには広告や内覧会の開催など、初めてのことが次々に押し寄せてきます。
しかも、それらを限られた期間の中で、かつ予算の範囲内で調整していく必要があります。地域のニーズをどう読み取るか、競合とのバランスをどう考えるか、機能性と快適性をどう両立させるか——経営者としての視点が欠かせない領域です。
私たちは、こうした複雑な準備プロセスを明確にし、先生方の「選択」を後押しすることからサポートを始めています。

02. 経営への不安にどう向き合うか
「この場所で本当に患者さんが来てくれるのだろうか」「スタッフとうまくやっていけるだろうか」「診療報酬請求を適切に処理できるだろうか」
——こうした不安の声を、私たちはこれまで数多くの先生方から伺ってきました。
特に、開業経験がない先生にとっては、診療の知識や経験が豊富であっても、経営に関しては未知の領域。周囲の期待が大きくなるほどプレッシャーを感じ、ご自身の理想の医療が見えづらくなることもあります。
ですが、そうした不安を抱くことは決してマイナスではありません。
不安は自然な感情であり、むしろ真剣に開業と向き合っている証です。
私たち医業経営コンサルタントの役割は、その不安を少しでも軽減し、安心して一歩を踏み出せるようにサポートすることにあると考えています。

03. 「理念」として、軸を定めることの大切さ
そんな開業準備の道のりの中で、最も大切にしていただきたいのが、先生ご自身の「理念(想い)」です。
どのような想いで医療を志し、なぜ今、開業という選択をされたのか。地域に対して、患者さんに対して、どのような医療を提供したいとお考えなのか。
その「原点」を言葉としてしっかりと持っているかどうかは、開業を進める中で直面する様々な困難を乗り越えるための大きな支えとなります。例えば、設備投資の判断に迷ったときや、スタッフの採用方針に悩んだときなど、理念がしっかりしていれば、どんなときでもそこに立ち返ることができます。
理念を整理し言語化しておくことは、開業前はもちろん開業後においても一貫性と力強さをもたらしてくれます。

04. 医業経営コンサルタントは「共に悩む伴走者」
コンサルティングの本質は、決して「答えを提示すること」ではありません。
先生が描く「理想の医療」を実現するために、選択肢を一緒に考え、時に悩み、時に背中を押す。そんな「伴走者」であることを、私たちは何よりも大切にしています。
1つ1つ課題を解決し、先生のご開業に向けて、私たちアスティスでは少しでもご負担やご不安を取り除けるような支援を行っていきたいと考えています。
「何から始めればいいかわからない」「この判断で正しいのだろうか」——そんなときこそ、私たちにご相談ください。
アスティスでは、医療機関の立ち上げをトータルで支援しながら、先生方の想いがぶれることなく、地域に根ざした信頼される医療機関を実現できるよう全力でサポートしています。

最後に:安心して第一歩を踏み出すために
ご開業は、先生の医師人生において新たなステージの始まりです。
だからこそ、最初の一歩を安心して踏み出していただきたい——それが私たちの願いです。
「まず何から始めれば良いかわからない」「少し話を聞いてほしい」そんなお気持ちでも構いません。ぜひ、お気軽にご相談ください。